AI画像で紙芝居や連続動画を作るとき、同じ名前を入れるだけでは顔や服装が少しずつ変わることがあります。まずは設定表、基準画像、記録の3つをそろえると、同じキャラクターを保ちやすくなります。
俺流総本家の「家元列伝」制作でも、場面数が増えるほどキャラクターの一貫性が課題になりました。そこで、いきなり追加学習へ進むのではなく、先に固定できる要素を整理してから進める形にしています。

最初にキャラクター設定表を作る
キャラクターの見た目を毎回ぶれさせないために、先に決める項目を文字でまとめます。特に、毎回指示が必要になる部分をはっきりさせるのが大切です。
| 項目 | 固定する内容 |
|---|---|
| 顔 | 年齢感、輪郭、目、眉、鼻、表情の傾向 |
| 髪 | 色、長さ、分け目、結び方 |
| 体格 | 身長感、肩幅、姿勢 |
| 衣装 | 色、形、柄、靴、装飾品 |
| 画風 | 写実・イラスト、線、質感、色調 |
| 禁止事項 | 変えてほしくない特徴、不要な小物 |
「禁止事項」まで書いておくと、意図しない装飾や髪形の変化を減らしやすくなります。
基準画像は先にそろえる
参照画像は、あとから拾うのではなく、先に採用するものを決めておくと管理しやすくなります。見た目の確認用として、次のような画像を用意すると整理しやすいです。
- 正面、斜め、横向きの基準画像を作る
- 全身と顔のアップを用意する
- 通常表情と主要な感情表現を揃える
- 衣装の前後と重要な小物を記録する
- 採用画像だけを参照用フォルダーへ保存する
場面ごとに偶然できた画像を基準にすると、途中から特徴がずれやすくなります。最初に承認した画像を正本として扱うと、後の修正が少なくなります。
場面ごとに変える要素を絞る
キャラクター、画風、衣装、構図、背景を一度に変えると、どの指示がずれの原因か分かりにくくなります。そこで、共通条件は固定し、場面ごとに変えるのは必要な部分だけに絞ります。
- 固定しやすいもの:顔立ち、髪形、衣装、画風
- 場面ごとに変えるもの:動作、表情、背景、視線
この分け方をしておくと、調整のたびに全体をやり直す負担を減らせます。
ファイル管理のルールを決める
画像の見た目だけでなく、どの条件で作ったかを残しておくと、再現しやすくなります。あとから比較しやすいように、名前と保存先を整理しておくと安心です。
- キャラクターID、場面番号、版番号をファイル名に入れる
- 採用・保留・不採用を別フォルダーに分ける
- 使用した指示、参照画像、生成条件を記録する
- 動画へ使った最終画像を上書きしない
- 人物・ロゴ・作品の権利と利用条件を記録する
特に、後から見返す可能性がある画像は、どれが最終版か分かる形で残しておくと混乱しにくくなります。
追加学習を検討するタイミング
設定表と参照画像だけでも、少数の場面なら対応できることがあります。一方で、今後も同じキャラクターを継続して使い、場面数が多くなるなら、LoRAなどの追加学習を検討する考え方があります。
その場合は、学習素材の権利、画像の枚数や品質、使うモデルの規約、学習環境や検証にかかる手間を確認してから判断します。最初から学習ありきにせず、まずは運用でどこまで揃うかを見る流れが分かりやすいです。
よくある質問
同じ指示文なら同じ顔になりますか?
同じ顔になるとは限りません。基準画像、固定設定、採用基準を合わせて使い、変える要素をできるだけ少なくします。
最初からLoRAを作るべきですか?
少数の画像なら、参照画像と設定表で足りる場合があります。継続的に大量の場面を作る予定があるなら、運用と学習の手間を比べて考えると判断しやすくなります。
生成した画像は自由に商品化できますか?
利用サービスやモデルの規約、学習素材、含まれる人物やロゴ、キャラクターの扱いによって変わります。公開や販売の前に、権利と利用条件を必ず確認してください。
[cc id=4246]

