
「自宅警備員」とは、無職などで自宅に長くいる状態を、本物の警備員という職業になぞらえて表すネットスラングです。本人が自虐や冗談として使う場合がある一方、他人を見下す意味で使われることもあります。実在する職種・資格名ではなく、ニートやひきこもりと完全に同じ意味でもありません。
検索でよく疑問に挙がる「仕事内容」「年収」は、あくまでネット上のジョークです。自宅にいる理由や生活状況は人それぞれで、言葉だけから病気、性格、働く意思などを決めつけることはできません。
自宅警備員の意味を簡単にいうと
| 項目 | 答え |
|---|---|
| 本当の職業? | いいえ。主にインターネット上で使われる俗語 |
| 何を警備する? | 「家にいて自宅を守っている」という冗談 |
| 給料・年収は? | 職業ではないため決まった給与や年収はない |
| ニートと同じ? | 重なる場合はあるが、ニートは統計・政策上の定義がある別の言葉 |
| ひきこもりと同じ? | 同義ではない。ひきこもりは社会参加を避けている状態などを表す概念 |
小学館『デジタル大辞泉』では、俗にひきこもり状態の人を指し、無職で自宅にいることを職業のように表す言葉と説明されています。本人が自虐的に使う場合だけでなく、さげすむ表現にもなり得る点には注意が必要です。
自宅警備員・ニート・ひきこもり・無職の違い
| 言葉 | 意味・基準 | 主な違い |
|---|---|---|
| 自宅警備員 | 自宅にいる状態を職業風に表すネットスラング | 公的な定義がなく、冗談・自虐・侮蔑など文脈で変わる |
| ニート | 日本の統計では、主に15~34歳の非労働力人口のうち家事も通学もしていない人を指す | 自宅にいる時間や外出の有無は定義の中心ではない |
| ひきこもり | さまざまな要因から社会参加を避け、家庭を中心とする生活が長期間続く状態 | 就労の有無だけでは決まらず、支援の考え方を含む |
| 無職 | 職に就いていない状態の一般的な表現 | 求職中、療養中、家事・介護中など理由は多様 |
| 在宅勤務・フリーランス | 自宅などで実際の業務を行い収入を得る働き方 | 自宅にいても「無職」とは限らない |
これらは重なる場合があっても同じ言葉ではありません。特に「家にいる」「仕事をしていない」という外から見える一部分だけで、本人をニートやひきこもりと判断することはできません。
自宅警備員の仕事内容とは?
ネット上では、戸締まり、留守番、宅配便の受け取り、ネット巡回、ゲーム、動画視聴などを「業務」と呼ぶジョークがあります。しかし、雇用契約のある仕事ではなく、法令上の警備業務でもありません。
家事、介護、育児、療養、在宅勤務などを実際に行っている人を、単に自宅にいるという理由で「自宅警備員」と呼ぶのも正確ではありません。家庭内で担っている役割や事情は外見から分からないためです。
自宅警備員の年収・給料はいくら?
自宅警備員は職業ではないため、決まった給与・年収はありません。収入のない人なら本人の所得は0円の場合がありますが、家族からの生活費や小遣いは給与とは異なります。
一方、自宅でアフィリエイト、動画配信、ネットショップ、投資、フリーランス業務などから収入を得ている人もいます。その場合の年収は各活動の収益であり、「自宅警備員としての年収」ではありません。自宅にいることと、所得の有無は分けて考える必要があります。
「自宅警備員」はいつ使う言葉?
自分をユーモラスに表す場合
休暇中や退職後などに、「今日は一日、自宅警備員です」のように、家で過ごすことを軽い冗談として表せます。この使い方では、長期の無職やひきこもりを必ず意味するわけではありません。
他人に使う場合は注意
他人を「働かない人」「引きこもり」と決めつける呼び方として使うと、侮辱や偏見につながります。本人が自称している場合でも、周囲が同じ呼び名を使ってよいとは限りません。
「なりやすい人」の特徴は決められない
旧記事では、内向的、コミュニケーションが苦手、実家にお金があるなどを特徴として挙げていましたが、そのように一括りにできる根拠はありません。自宅中心の生活になる背景には、離職、家族事情、病気やけが、介護、学校や職場での経験、経済状況など、さまざまな事情があります。
ひきこもり状態にある人についても、怠けや本人の性格だけが原因とは限りません。本人や家族が生活上の困難を感じている場合は、急いで就職だけを迫るのではなく、自治体の相談窓口やひきこもり地域支援センターなど、状況に合う支援につながる方法があります。

自分の「今日は家から出ない」という気分を、他人を傷つけずユーモアとして表現したい方は、俺流総本家 公式本店の語録Tシャツをご覧ください。言葉を会話のきっかけにする考え方は、語録Tシャツで会話が生まれる理由でも紹介しています。
よくある質問
自宅警備員は本当の仕事ですか?
いいえ。自宅にいる状態を警備員という職業になぞらえたネットスラングです。本物の警備員とは異なります。
自宅警備員とニートの違いは何ですか?
自宅警備員は俗語で基準がありません。ニートは、日本の統計で年齢、就業、求職、家事、通学などに基づいて扱われる若年無業者の概念です。
自宅警備員の年収はいくらですか?
職業ではないため給与や標準年収はありません。本人に収入がなければ所得0円の場合がありますが、在宅で収益を得ている人もいます。
家にいる人は全員、自宅警備員ですか?
違います。在宅勤務、家事、育児、介護、療養、求職活動など、自宅で過ごす理由は多様です。本人の事情を知らずに呼ぶのは避けましょう。
参考資料
まとめ
「自宅警備員」は、本物の職業ではなく、自宅にいる状態を職業風に表すネットスラングです。本人が冗談として使う場合も、他人を見下す言葉になる場合もあります。ニートやひきこもりとは定義が異なり、年収も決まっていません。言葉の面白さを楽しむときも、相手の事情や尊厳への配慮を忘れないようにしましょう。
By 俺流総本家 三代目家元

