プリントを長く鮮明に保つことだけが、衣類加工の正解とは限りません。祭り用のダボシャツや鯉口シャツでは、生地と一緒に少しずつ白け、使い込んだ風合いになるプリントがデザインに合う場合があります。俺流総本家では、その変化を狙う転写シートと対応プリンターを使った加工を行っています。

風合いが変化する転写とDTFの違い
| 比較点 | 生地になじむ転写 | DTF |
|---|---|---|
| 狙う見た目 | 洗濯と着用で生地と一緒に変化 | 発色とプリント面を比較的保ちやすい |
| 向く用途 | 祭り衣装、古着風、経年変化を楽しむ表現 | 写真、フルカラー、鮮明さを重視する表現 |
| 触感 | 仕様と生地により、なじみを重視 | デザイン面が生地に載る感触が出る場合がある |
| 下地色 | 現在の加工条件では白系生地向け | 白インクを使い濃色へ対応できる方式もある |
優劣ではなく、完成直後の鮮明さを保ちたいか、着用と洗濯による変化をデザインに取り込みたいかで選びます。
ダボシャツ・鯉口シャツに向く理由
祭り衣装は、着用回数や洗濯による生地の変化も表情の一部になります。プリントだけが新しい状態で残るより、生地と同じ速度で風合いが変わる方が全体になじむデザインがあります。柄の線幅や色数も、経年変化後に読めるかを想定して決めます。

現在の加工上の制約
- 白インクを使用しない方式のため、基本的に白系のダボシャツ向け
- 生地、洗濯、デザインによって変化の出方が異なる
- 画面の色と布への印刷色は完全には一致しない
- 細線や小さな文字は、風合いの変化で読みにくくなる可能性がある
注文前に伝える情報
- ウェアの種類、色、素材、持ち込みの有無
- プリント位置と希望寸法
- 完成直後と経年後、どちらの見た目を重視するか
- 使用予定日と必要数量
- 入稿データと権利確認の状況
印刷方法も比較:生地・枚数・デザインによって向く加工方法は変わります。オリジナルグッズの印刷方法6種類の違いも注文前に確認してください。
よくある質問
洗えば必ず同じように白けますか?
変化は生地、洗濯方法、頻度、デザインによって異なります。同一の変化を保証する加工ではなく、経年変化を楽しむ方法です。
黒いダボシャツにも加工できますか?
この記事で扱う現在の方式は白インクを使用しないため、基本的に白系生地向けです。濃色には別の印刷方法を検討します。
DTFとどちらが長持ちしますか?
目的が異なります。鮮明なプリント面を保ちたい場合はDTF、衣類と一緒に変化する風合いを重視する場合は本方式が候補です。
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