2021年10月に発表された新しい布用プリンターです。

『DTF』(オンデマンド転写とも言われます。)とは、 Direct To Filmの略で専用フィルムに直接印刷をし、印刷直後はDTFフィルム自体が印刷時のインクで濡れているので、ホットメルトパウダー(別名、DTFパウダー)と言う粉を上から振りかけるとホットメルトパウダーが濡れている部分に付着します!

ホットメルトパウダーの付着部分をオーブンで焼くと、ホットメルトパウダーがチーズの様に溶け、冷えると固まります。それを必要部分だけを切り取り、布に当て、プレス機で再度、熱をかけるとホットメルトパウダーが再溶解し、布に接着されると言う仕掛けです!

DTFのメリットは?

ハッキリ言ってDTFは凄いです!布用の印刷には様々な印刷方法があります。

シルク印刷(シルクプリント)

ガーメント印刷(インクジェットプリント)

転写印刷(転写プリント)

カッティングシート(カッティングプリント)

昇華印刷(昇華プリント)

DTFプリントは版も要らず、発色もよく、海外では主流となりつつあるプリント方法で今後は日本でも高速に主流になって行くのではないでしょうか?

特にフルカラーの印刷は直接Tシャツに印刷をするガーメント印刷と比較すると

ガーメント印刷の場合

①プレス機でTシャツの毛を平たく慣らします。

②定着材を散布

③プレス機で水分を蒸発させる

④印刷

⑤印刷部分を乾燥させて定着

①・②・③・⑤の工程が全て飛ばせます!

1台のガーメントプリンターで裏表を印刷すると約15分、1時間で4枚程度しか作成出来ませんが、DTFプリンターを利用すると1時間で50枚以上、作成する事が出来ます。※印刷時間は異なります。

また、DTFプリントは生地を選ばず、綿生地もポリエステル生地も対応します。ですので、ポリ生地がメインの選挙ジャンバーや傘等もプリント出来ます。

※プリント出来ますが、ブリードに関してはテストプリントを必ずお勧めしております。特にポリエステルへの印刷はブリードが強く、色の変化が酷い商品がございます。

DTFプリンターを買うならどのメーカーを買う?

国内で様々な機材メーカーがDTFプリンターを販売いますが、その中でも大手3社のDTFプリンターを比較してみました。

パイオテック PT-Jet VJ-628D

国内の武藤工業のプリンターを採用しており、また熱圧着する際は120度と低温度でのプレスが出来るので、ポリエステルでもプレス痕が付きにくいのも特徴です。

エコテックス(OEKO-TEX®)認証を取っており、品質重視がお勧めな機種となっております。ただ、残念なのはサポート体制。センドバック方式の為、プリンターが壊れるとメーカーへ送らなければならず、壊れたら作業が止まってしまいます。約5営業日以内に返送されますが、約1週間の作業が止まってしまいます。また、シェーカーの部分が未発売で大量の印刷には対応してません。

だだ、パイオテック独自のメーカー保証のDTFオーブンを用意しており、大量の注文以外ならシェーカーと呼ばれる粉を振って焼く機会を動かさないので、小型の印刷だけなら使い勝手は良さそうです。

熱圧着は120度、プレス時間は20秒、シートを剥がして10秒となります。

印刷速度
【標準】3.0㎡/h

イメージマジック Trans Jet DTTS-P602(DTFプリンター)

プリントjpで有名なイメージマジックさんですが、機能的には最強で圧倒的な印刷スピードでプリントする事が出来ます。また、価格も安く国内で一番売れている機種になります。そして発色は3社の中でも一番いい気がしますが、白の再現度が低く、カラーTシャツに貼り付けるとブリードしてしまい、色が沈んでしまいます。

熱圧着は140度、プレス時間は20秒、シートを剥がして5秒となります。

印刷速度
【高速】15.04㎡/h
【標準】14.14㎡/h
【高精細】13.30㎡/h

ユーロポート CSDP-6000ema

色も綺麗で白の再現度が高いです。ですが、圧倒的に印刷スピードが遅いのがネックです。ですが、白のTシャツ以外に対応するならば、こちらの機種が良いと思い、当店ではこちらの機種を採用しています。こちらもパイオテック社のDTFプリンターと同じ様に武藤工業のプリンターを採用しております。

ただ、ユーロポート自体のサポートも他社よりは良い状態で、それでも解決しないと武藤工業のサポートが来てくれます。

熱圧着は140度、プレス時間は20秒、シートを剥がして5秒となります。

印刷速度
【標準】3,6㎡/h

※こちらの記事は2022年11月30日の情報です。各社新機能を研究中で情報は変わる場合もございます。また個人的な感想なので、参考程度にどうぞ。

DTFプリントの洗濯強度 洗濯堅牢度

各社ともに正式なデータを出しておりませんが、洗濯堅牢度は5段階中4.3程度を言っていた気がしました。

導入はお勧めか?

初心者には絶対にお勧めしません!

Tシャツ屋を始めるに当たって、一番良いプリント方法ですが、新しいプリント方法なのでまだトラブルが多く、解決をする方法を自分で探さなければなりません。

Tシャツ系のプリンターは白インクを使うので、普通のプリンターと同じ感覚で買うと大失敗します。

当店では昇華プリンター・ガーメントプリンター・転写プリンターを利用してるので、大体の問題になる点はわかっていたつもりでしたが、それでも通常に運用出来るまでに2週間は掛かりました。このレベルが一番最初のプリンターだと動かせない場合もあるんじゃないでしょうか?

また、様々なお勧めしない理由があるので、下記にまとめました。

お勧めしない理由 DTFプリントのデメリット

印刷する際には毎回シートが3m無駄になる。

大量に印刷するにはシェーカー部分が必須ですが、シェーカーを使う際には始める前にシートの余白として1.5m、プリント終わりに1.5mの余白が必要になります。

なのでプリントするのに840円の無駄が出ます。(シート原価が1m280円で計算)

また、印刷が乾いてしまうとホットメルトパウダーが印刷面に付着しないので、1日のうちでも時間をおいてしまうと利用する度に、毎回840円かかります。

例 5m分印刷→2時間後、3m分を追加→1時間後、5mを追加。

この際に、都度3m分の無駄シート(3回分x840円)が必要になります。

デイリーメンテナンスが必須!

白インクの粘度が高く、毎日の掃除としてデイリーメンテナンスが必須となります。これは物理的にアルコールでプリンターヘッドの近くの汚れを落とす必要があり、動かさない場合でも毎日欠かさずやらなければなりません。特にプリンターを使った日はアフターメンテナンスとして同じメンテナンスが必要なので2回行わなければなりません。また、ほぼ毎日インクの撹拌(かくはん)が必要で、毎日、インクを8本振る作業があります。

インクの循環が必須!

プリンターヘッドが詰まらない様に毎日、定期的にインクの循環が行われますが、これにインクの無駄が月間10,000円程度はかかります。また、土日や祝日等で小期間使わない場合はスリープモードを設定しなければならず、これを怠るとプリンターのヘッドがすぐに詰まります。また、スリープモードに設定すると更に無駄インクが大量に消費されます。

でも、それでも検討したいんだよね!

当店ではDTFプリント出力サービスの代行をしております。

価格は横56cm(固定)x縦幅10cm単位で350円で印刷を請け負っております。

※別途送料がかかります。

1mならば3,500円!2mならば7,000円!税込みとなります!

1mならば約A4サイズが10枚入りますので、A4サイズ1枚辺り350円となります。

イラストレーターでの入稿をお願いしていますが、横幅56cm固定でデータを作って頂ければ、範囲内ならばバラバラの画像でも問題ありません。また、購入しやすいように10cm単位で販売しております。

お客様のやるのはプレスのみ!

今までのプリント方法とコスト比較してみて下さい!

DTFプリント 料金 横幅56cmx1m当り 3,500円 ボディー代500円として計算

胸にA4サイズ 約20cmx30cm なら印刷代350円+ボディー代500円=合計850円

胸にワンポイント 約10cmx10cm なら印刷代70円+ボディー代500円=合計570円

胸にワンポイント、裏面にA3サイズ 印刷代770円+ボディー代500円=合計1270円

胸にA4サイズ、裏面にA3サイズ 印刷代1050円+ボディー代500円=合計1550円

シルクプリントで少量のご注文のお客様から版代が高いと言われた事ないでしょうか?

カッティングで手間が掛かってないでしょうか?

ガーメント印刷で無駄なコストを掛けていないでしょうか?

上記の問題を踏まえてもDTFプリント代行サービスは使い勝手のよいサービスとなっております。

代行サービスを使うのにはどうしたらいいの?

当店ではメールとラインにて代行サービスをお受けさせて頂いております。

※カートをご用意すると勝手に注文が入る為、カートをご用意しておりません。多少のやり取りがあるので勝手に注文が入ってしまうとトラブルが起こる可能性がある為、メール・ライン・電話での対応のみとなります。



納期に関して

7営業日以内に発送(前振り込みの場合、ご入金確認後にご注文確定メールを送らせて頂いてから7営業日以内に発送になります。)
※データが数m以上のご注文の場合は注文状況により、多少お時間頂戴させて頂く場合がございます。何卒ご理解の上宜しくお願い致します。
※天候や機械トラブルにより7営業日を過ぎる場合があります。また運送会社の都合による商品到着の遅れ・破損等に関しては弊社は責任を負いかねますのでご了承ください。

データに関して

入稿データはイラストレーターかPDFでお願いしております。

pngやjpegでの入稿はお断りしております。

pngやJPEGで印刷をご希望の場合は、クリッピングマスクで画像を抜き取って下さい。抜き取らない場合、元の四角い画像データに白データが引かれてしまい、必要な部分だけの印刷がされません。

代行サービスは格安で行っております。

ですので、お客様のデータは当店では一切編集致しません。※データのチェックはさせて頂きます。わからなければ担当までお気軽にお問合せ下さい。

また現在、エプソンでもDTFプリンターを開発中との事です。

最近、出たばかりの印刷方法で、デメリットも多いので、それまでの繋ぎとしてご利用頂いても良いかと思います。

連絡先

〒289-2148

千葉県匝瑳(そうさ)市飯倉台28-11

株式会社太陽

担当:渡辺・片岡

watanabe@taiyou-sya.com

へ、メールをお送り頂くか、下記ラインにご登録してご連絡下さい。

https://lin.ee/yisAsAL

※上記は営業用の公式LINEとなりますので、営業時間外は返信が出来ません。

また法人様もしくは個人事業主様専用の卸価格となる為、一般のお客様への価格は異なります。

尚、ご不明な点がございましたらお電話でも承っております。

電話:0479-74-8285(営業部直通)

AM9:00~pm19:00 土日祝日はお休みを頂いております。

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